本日(4/20)の法人内居宅会議は、各グループに分かれ『ケアマネジャーの職業倫理について』の討議を行いました。
参考文献:【実践力をつけたい ケアマネジャーのためのワークブック】
我々ケアマネジャーは業務を遂行する上で、『公平中立性』、『人権擁護』、『社会的責任』、『秘密保持』等の重要な問題は付いて回ります。決して個人の価値観で物事を判断するのではなく、倫理的な視野から判断を下すことが常に求められます。
【フレデリックリーマーの倫理的判断の指針】
①基本的な幸福(生命,健康,食物,住居など)への侵害に反対する義務
②基本的な幸福に対する個人の権利
③個人の自己決定権
④同意した法律や規則に従う義務
⑤基本的な幸福に対する個人の権利
⑥基本的危害を阻止することや公的なもの(住居,教育,公的扶助など)を向上させる義務
※上記内容について、読み合わせを行い、『倫理的葛藤の判断』に伴う事例について各グループで討議を行いました。
(独居生活で身寄りもなく、医師が在宅生活不可と判断したケースについての援助策について)
①本人の意向がどれだけ尊重されるかが重要
②現状のあらゆる面を冷静に捉える視点が必要
③プラス面とマイナス面の両面を考慮し、どれだけ本人の価値観を受け止められるか
④専門職として、本人の危険性を回避し、安全な生活体制を構築することが出来るか
どんなケースでも、接する上で必ず『プラス面』と『マイナス面』が存在します。我々ケアマネジャーは如何に本人や家族の意向を汲みながら、状況に合った対応が求められます。現実問題として、本人の意向とかけ離れることもありえます。誰もが100%納得する答えはないのかも知れません。
今後も様々なケースで様々な問題と直面することがあるかと思われますが、まず本人や家族の気持ちを尊重しながら、細やか且つ丁重に接することを意識し、日々の業務を遂行しようと本日の会議を通じ痛感しました。
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