【中町居宅介護支援事業所より】
2/15の事業所内会議では『高齢者の嚥下と摂食』の研修報告を行いました
研修報告の主な内容として…
◎嚥下は、呼吸の役割だけでなき発声機能にも関わる重要なもの。嚥下機能に伴う部位や器官障害が生じると、QOLの低下 に繋がる
◎嚥下障害を疑う症状
★ムセ ★痰がからみ易い ★嚥下まで時間を要する ★肺炎を繰り返す 等
◎加齢による嚥下障害の原因
★喉の感覚低下 ★唾液分泌の減少 ★噛む力の低下 ★食道への送り込みの低下
◎嚥下障害の対応
★嚥下食の利用…とろみ食やペースト食への切り替え
★嚥下指導訓練…嚥下体操、発声練習、氷水をスプーン等に乗せ口腔内を刺激する
◎物性による嚥下の違い
★ゼリー食…まとなって、ゆっくりと流れる
★とろみ食…まとまらないで、ゆっくりと流れる
★水…まとまらない状態で、拡散して流れる
◎嚥下・摂食のメカニズム
①先行期
②準備期
③口腔期
④咽頭期
⑤食道期
◎噛むことの役割(噛むことが少なくなると…)
★誤嚥性肺炎を招く
★低栄養を招き免疫機能の低下を招く
★脳への刺激の減少から、認知機能の低下を招き易い(認知症の発生)
★身体のバランスの狂いが生じる(転倒等のリスクが増す)
【インターネットで造影剤を服用した方の嚥下状態を画像で確認】
(健常者と誤嚥の危険性のある方の嚥下状態を比較確認する)
★お粥食の場合 ★ゼリー状の物の場合 ★水などの場合
※咽頭蓋の動きに留意しながら画像を確認
◎食事介助する際の留意点
①食べ易い大きさや硬さにする
②食物残渣に注意する…誤嚥性肺炎の危険性要因
◎摂食・嚥下障害の対応
①訪問歯科や歯科受診を通し、口腔機能や形態の評価を行う(スクリーニングテスト・精密検査)
②嚥下体操や発声練習の施行、言語聴覚士サービスの導入
③歯の噛み合わせの確認、上顎の厚みを増す義歯の作成
【ケアマネジャー(援助職側)として求められること】
★食前の嚥下体操の励行やお口周りのマッサージを行うことで、嚥下機能の低下防止を図る
★Drとの連携を図る(通院や往診の際に状態を伝え相談してみる)
★『食べる』という楽しみや喜びを最大限見出す
中町居宅介護支援事業所
【TEL】 03-5758-3040
【FAX】 03-5707-1611
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